
樹木の上には複数のつる植物が這っています。その中に、本種のしっかりとした冬芽が見えています。3枚ほどの茶褐色の芽鱗に包まれ、枝に扁平に伏しています。

枝先から多数の総状花序が垂れ下がっています。基部から先に咲き上がり、先端はまだ蕾の状態です。類似するヤマフジは花序が短く、先まで一度に咲くため、識別できます。

花は、マメ科に多く見られる蝶形花です。旗弁は薄紫色で中央に黄色の斑紋があり、大きく反り返っています。左右の翼弁は濃紫色で突き出し、竜骨弁は内側に隠れています。

葉は互生する奇数羽状複葉で、小葉は5~9対あり、縁は全縁で波立っています。成熟すると深い緑色へと変化します。毛はなく、ややツヤがあって滑らかな印象です。

多数の花が咲いた花軸に、豆果が1つだけ吊り下がっているのをよく見かけます。豆果は狭披針形で、大きいものは長さ20cmほどになります。熟すと裂開し、種子を弾きます。

秋が進み、葉の色も随分と色づいてきました。緑色から黄色に染まりつつあります。蔓は左下から右上に上がるZ巻きで絡みつきます。ヤマフジはS巻きで、異なります。
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