冬芽の芽吹きから結実までのプロセスを追ってみました。

冬芽は赤褐色で、芽鱗は無毛で8枚ほど見えます。芽鱗が少し開くのが本種の特徴です。サクラの仲間の冬芽は花芽と葉芽に分かれ、新枝の葉腋に花芽を付けます。

花芽と葉芽はほぼ同時に展開します。若葉は赤みを帯びます。花弁は白色で5枚、雄しべ多数、雌しべ1本です。萼筒は細く無毛で、小花柄も無毛、萼片に鋸歯はありません。

開花後まだ3週間足らずですが、すでに果実がついています。果実の元では苞が開き、小花柄が2本立っています。花序は散房花序で、苞の先端には細かい鋸歯が見えます。

サクラの仲間には葉柄から葉の基部に蜜腺があります。本種は葉柄の上部で、葉身の基部から少し離れたところにつきます。蜜腺の位置は識別の手がかりになります。

葉は互生し、長楕円形で葉先は細く尾状に伸びます。縁には重鋸歯が並びます。若葉が赤みを帯びるのが本種の特徴で、基部側の葉と美しいグラデーションを作っています。

秋が深まり紅葉が進んでいます。既に随分と葉が落ちていますが、残った葉には褐色から紅色、黄色、そしてまだ緑色を留めるものまで、様々な色づきが混在しています。

樹皮にも特徴があります。サクラの仲間は横長の筋が出ますが、本種はその筋が特に目立ちます。暗褐色に見えますが、暗灰色や暗紫褐色に見えるものもあります。










コメント