
まだ寒い日が続いていますが、草叢の中で早くも花を咲かせています。早春から初夏にかけて、葉の付け根から短い総状花序を出し、紅紫色の蝶形花を1~3個つけます。

名は、小葉の先が矢を弓につがえるくぼみ(矢筈)に似ていることから付けられました。豆果が黒色に熟すことから、「カラスノエンドウ」の別名をもちます。

葉は互生する偶数羽状複葉です。小葉は8~16枚あり、楕円形で先端にくぼみがあり、縁は全縁で左右対称に並びます。托葉に腺点があり、巻きひげで周囲に絡みつきます。

花は蝶形花で、大きな淡紅色の旗弁を立て、左右に濃紅色の翼弁2枚を出して舟弁2枚を囲んでいます。舟弁は翼弁の内側に隠れており、外からはほとんど見えません。

舟弁の中に雄しべと雌しべがあります。雄しべは10本で、二体雄ずいとなり、9本が基部で合着しています。雌しべは1本です。花の付け根には蜜腺があり、アリを呼び寄せます。