
冬芽が付いています。芽鱗は赤くつやがあり、4~6枚ほど見えます。隣には大きな落葉痕があり、台座のように盛り上がっています。燭台に火が灯っているような印象です。

白い花の房が多数並んでいます。本種の樹皮が、亀の甲羅に溝を刻み火であぶる亀甲占いに使われたという民俗的な説に由来して、名が付けられたと伝えられています。

枝先に総状花序を出し、白い花を密生させます。花弁は5枚で鋸歯があり、雄しべは花弁より長く多数が突き出ており、ブラシのように見えます。雌しべは1本です。

葉は互生し、縁には芒状の細かい鋸歯があります。葉脈が葉の表で窪み、皺が目立ちます。他のサクラと同様に、葉身の基部には小さな蜜腺がありますが、目立ちません。

たくさんの果実が付いています。果実は核果です。5月頃はまだ緑色で葉間に埋もれていましたが、7月に入り赤く熟してきました。この後、秋にかけて黒色に変わっていきます。

秋も深まり、葉は赤みを帯びてきました。日光や寒気に晒される上の葉は赤みを増し、下の葉は黄褐色に染まっています。やや黄みがかり、モミジの紅葉とは趣が異なります。
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