
こちらは幼虫です。突起状の若い翅(=翅芽)はまだ短く、腹部にかかる程度です。体の色は淡い緑色で、翅芽には淡い褐色の線があり、中齢(3~4齢)幼虫と思われます。

こちらは成虫です。なぜかノハラアザミにしがみついています。体は緑色で、黒線が頭部後方から腹部まで側面を走り、褐色の翅は腹端近くまで伸びています。

頭部は丸みのある楕円形で、複眼が目立ち、頑丈な大顎を持ちます。イネの葉を好み、水田に生息することから「稲子」と呼ばれ、翅が腹端より短く「小翅」を冠します。

翅が短いため、長い距離を飛翔できません。飛翔距離は数mほどです。水田など移動範囲が限られた環境では、跳躍力と隠蔽行動が重視され、翅が退化したと考えられています。

成虫になると特にイネの葉を好んで食べますが、食性はイネ科植物を中心に幅広いようです。多くは田に生息し、佃煮など人のタンパク源として活用されてきました。

草の茎にしがみついています。複眼は紅褐色で、縦の線が入っています。赤褐色の触角2本が頭部中央から伸び、複眼と触角の間には、3つある単眼のうちの1つが見えています。

こちらはメスで、腹部が膨らんでいます。10月中旬頃には産卵期に入り、卵を抱えます。イネ科植物の根元近くの地中に約50個の卵を産み、越冬して翌年の5月頃にふ化します。
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