草花の見分け:春 黄色い花(2)

茎頂から花柄を伸ばし、黄色の花を一つつけます。花弁はハート形で5枚あり、ヘビイチゴと同じですが、花は2cmほどとやや大きく、花弁は細長く狭倒卵形です。

花弁の間から5枚の萼片が見え、その下に大きな副萼片5枚が襟巻きのように目立ちます。ヘビイチゴと異なり、副萼片は萼片より大きく葉状に発達します。

花径は2cmほどあり、1.5cmほどのヘビイチゴより一回り大きい花をつけます。多数の雌しべが中央に密集して並び、鮮やかな黄色の葯をつけた多数の雄しべが囲みます。

花床が発達し、偽果が真っ赤に熟しています。花床は真っ赤でつやがあり、痩果には皺がありません。花床に光沢がなく、痩果に皺のあるヘビイチゴと識別できます。

葉は三出複葉の根出葉で、小葉は先が尖り、鋸歯は単鋸歯で基部まで並ぶ傾向があります。小葉の先が丸みを帯び、鋸歯が上半分につくヘビイチゴとは異なります。

春に本種を見つけた森の奥で、秋のこの季節にも花が咲いているのを見つけました。葉がやや小さくヘビイチゴと思いましたが、花弁が狭倒卵形で細長いため本種としました。
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