
他のラン科植物とは異なり、日の当たる明るい場所で開花します。丈夫な植物で、園芸用として各地で広く栽培されていますが、野生個体は準絶滅危惧種に指定されています。

花は大型で紅紫色。外花被片が3枚、内花被片は左右上方に側弁2枚、正面に唇弁1枚。唇弁にはヒダ状の隆起線が5列あり、その上に雄しべと雌しべが合着した蕊柱が見られます。

ヒダ状の隆起線は昆虫の進行方向を示す道しるべ。これに沿って進むと、蕊柱が背中に触れて花粉が付着。また、別の花から運ばれてきた花粉が柱頭に付き、受粉が行われます。

茎の一部が肥大化した丸い偽球茎が、前年の偽球茎と連なって地中で横に並び、根出状に葉を展開します。葉は約30cmと長く、幅も広めで、縦に走る葉脈がよく目立ちます。

果実は蒴果で、内部には多数の微細な種子がぎっしり。7月に入り果実が熟すと、縦に3裂して種子を飛散させます。種子は翼状の構造をもち、風に乗って遠くまで運ばれます。
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