
野菊のひとつです。頭状花につく舌状花の数は少なく、筒状花は先端が5裂して反り返り、丸まってくすんだ色をしています。野菊の仲間の中では、やや地味な印象を受けます。

茎の上部で枝分かれし、まばらな散房状に頭状花をつけます。頭状花は地味で、翼のある葉柄に大型でハート型の葉をつけるため、他の野菊の仲間との識別は容易です。

葉は互生で、上部と下部の間で形が異なります。上部の葉は小型で先端が尖る卵形ですが、下部の葉は大きくハート型で葉柄が長く、多くは葉柄に翼をもっています。

頭状花の周囲には舌状花が並びます。筒状花は両性花ですが、舌状花は雌花で、雄しべはありません。舌状花の基部からは、2裂した白い柱頭が突き出ています。

秋が進み、舌状花が落ちてきました。先端が丸まった筒状花から、葯が合着して筒状になった茶褐色の集約雄しべが飛び出し、その中から雌しべの柱頭が伸びています。

冠毛が伸び、綿毛が目立ってきました。綿毛の下に茶褐色の痩果をつけ、いずれ風で飛ばされ種子を散布します。後には乾いて開いた総苞片だけが残ります。
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