
森の小道の脇で、ムラサキ色の一輪の花を見つけました。一見、スミレの仲間かと思いましたが、葉の形・花弁の数・花の付き方が異なります。春の訪れを感じます。

中国原産で、明治以前には全国に広がりました。越年草で繁殖力が強く、開けた明るい場所で群生します。茎は50cmほどに直立し、茎頂に総状花序を形成します。

別名「ショカッサイ」といいます。諸葛孔明が陣を張った際、兵の野菜不足を補うため、本種の種を播いたことが由来とされています。「オオアラセイトウ」とも呼ばれます。

下部の葉の基部は深い心形で茎を巻き、葉身は羽状に深裂し、縁には不揃いで鈍い鋸歯が並びます。上部は長楕円形または倒卵形で、花に近づくほど単純な形に変化します。

花弁は4枚で十字型に開きます。花弁は爪部(基部の細い部分)と舷部(広い部分)に分かれ、舷部が平開します。雄しべは6本で、うち2本は短く、雌しべは1本あります。

果実は長角果で、4稜があり細長く、上を向いて立ちます。内部には黒褐色の種子が多数あり、熟すと縦の裂け目から巻き上がるように裂開し、種子を弾き飛ばします。