
湿地や川辺を好みます。茎頂や葉腋から総状花序を伸ばし、苞から紅紫色の花を通常1個吊り下げます。垂れ下がる花の姿は帆掛け船のように見え、これが名前の由来です。

袋状の花冠はマルハナバチに合う大きさで、下に付き出た側花弁が足場となります。合着した雄しべ5本が柱頭を包み、上方の花弁の下に位置し、ハチの背で受粉します。

環境ストレスにより色素のアントシアニンが生成され、茎は赤みを帯びています。特に下部では節が肥厚して、赤みが強調されます。茎や花柄には赤紫色の腺毛があります。

葉は互生し、菱状楕円形で、先端は尖り、基部は楔形です。縁には細かい鋸歯があります。葉は茎の先端側に集まってつく傾向があり、上から見ると輪生状に見えます。

萼片は3枚あり、2枚の小萼片を載せた下萼片は袋状の距となり、先端が巻いて蜜を蓄えます。花弁は5枚で、1枚は上側に位置し、合着した側花弁2枚が左右下へ突き出します。

果実は肉質の蒴果です。熟すと少しの刺激で果皮が5片に裂け、巻いて種子をはじき飛ばします。湿地や川辺など、限られた環境に適応するための効率的な繁殖戦略です。
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