
冬芽が芽吹いてきました。草本のように見えますが、木本で、分岐して細く固い茎を伸ばします。かつて高野山でこの茎を束ね、「箒」として使われたことが名の由来です。

葉が展開してきました。白い短毛に覆われた新葉が、森冠の隙間から差す光に照らされ、輝いています。茎も多くの毛に覆われ、触れるとざらついた質感があります。

一斉に展開する葉の傍らで、昨年咲いた花の総苞片が開いていました。綿毛は風に吹かれて失われ、残った総苞片が乾き、ドライフラワーのように開いています。

葉は1年枝と2年枝で様子が異なります。1年枝には幅広い卵形の葉が互生し、2年枝には束生して細長い葉が付きます。三行脈が目立ち、突起状の鋸歯がまばらに付きます。

こちらが2年枝の葉です。節ごとに細長い葉が3~4枚ずつ束になって生じます。毛は少なく、花は咲きません。秋に枯れるため、枝が3年目まで残る例はほとんどありません。

花が咲いています。今年伸びた茎の先に頭状花を1つ付けます。頭状花には舌状花はなく、すべて細長い筒状花で構成されています。2年目以降の茎には花は付きません。

咲いている花の傍らに、綿毛に覆われた花がありました。綿毛は白色~淡褐色で、総苞片が広がっています。綿毛の先端に痩果を付け、やがて風に吹かれて飛んでいきます。

筒状花の先端は5裂し、線形で細長く、よじれて反り返っています。メドゥーサの蛇髪のような印象です。集約雄しべは花冠の中に隠れ、浅く2裂した柱頭が飛び出しています。

秋も随分と深くなってきました。この季節になっても白い頭状花を咲かせます。総苞は筒状で、約7列の総苞片が鱗状に重なっています。痩果が熟すと総苞片が開きます。
コメント