
田の畔の縁で咲き始めました。湿潤な環境を好む植物です。稲の種籾を水に浸して苗代の準備をする「種漬け」の時期に花を咲かせることから、この名が付けられました。

茎葉は互生する奇数羽状複葉で、小葉はしばしば浅く3裂します。根生葉は花期には目立たなくなりますが、よく似たミチタネツケバナでは残る傾向があり、識別に役立ちます。

春になると、ロゼット状に広がった根生葉の間から茎が立ち上がり、ときに群生します。茎の頂部には総状花序を形成し、先端に白く小さな花を多数つけます。

花弁は白色で4枚あり、十字型の花冠をつくります。雄しべは6本で、うち2本が短く、雌しべは1本です。ミチタネツケバナは雄しべが4本と少なく、識別の目安になります。

果実は長角果で、ほぼ直立し、やや広がり気味に付きます。花を取り巻くように並ぶミチタネツケバナとは異なります。熟すと巻き上がるように裂け、種子を弾き飛ばします。
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