
仏炎苞は紫色や緑色の個体があります。こちらは緑色。マムシグサやカントウマムシグサなど、似た仲間が多いため、ここでは総称してマムシグサとしています。

白い縦筋の入った仏炎苞を中央に、葉が左右に2枚展開しています。雌雄異株で、苞の中には肉穂花序があります。その先端につく棍棒状の付属体が隙間から見えています。

葉は鳥足状複葉で、葉柄が3本に分かれ、それぞれの先に小葉が付きます。通常7~15枚ほどで、こちらは7枚。葉柄が長く伸び、葉は仏炎苞と同じくらいの高さになります。

仏炎苞をよく見ると、雄株と雌株の違いが分かります。識別ポイントは苞下部の穴の有無。こちらは雄株で、穴があり、花粉を付けたキノコバエなどをそこから逃がします。

こちらは雌株。仏炎苞に穴がなく、花粉を付けたキノコバエなどが中に入ることで受粉します。内部は滑らかで、虫は上に逃げられず、出口もありません。

茎の斑模様がマムシに似ていることが、名の由来です。こちらは緑色で不明瞭ですが、紫色では納得できます。茎は2枚の葉の葉鞘が重なった偽茎で、中央に細い花茎が伸びます。

果実を付けた株を見つけました。果実は液果で、トウモロコシのように多数並び、縦に長い円柱状の果序になります。今は緑色や黄色ですが、熟すと赤く色づきます。
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