
花が咲いています。本種は雌雄同株で、雌花序は新枝の上部、雄花序は下部に付きます。風媒花とされ、雌花が上部にあることで自家受粉を避けているとされています。

雌花序は柄が短く、球形に密集した雌花から赤紫色の花柱が糸状に伸びます。雄花序はやや長い柄の先に多数の雄花が球形に集まり、雄しべは4本、花被片は褐色で4枚です。

平らに展開した葉の下に、果実が多数付いていました。カジノキとヒメコウゾの雑種コウゾは雌雄異株で結実が少ないようですが、ヒメコウゾは多くの果実を付けます。

葉は互生し、ゆがんだ卵形で先端は尾状に尖り、基部は円形です。縁に細かい鋸歯があり、表面には短毛が散生します。葉脈は縁近くで曲がって届かず、クワとは異なります。

果実が真っ赤に熟していました。集合果で、つぶつぶの一つひとつが独立した果実です。おいしいようですが、表面には花柱の名残の毛が多く、食感は良くないようです。

葉は大きく3裂していました。切れ込みのない葉が多いですが、変化が多く、2~3裂するものも見られます。徒長枝や若い木につく葉では、分裂葉が目立つようです。

葉が真っ黄色に染まっていました。本種は紅葉せず、黄葉になります。周囲には赤褐色に色づくコナラや真っ赤に染まるイロハモミジも見られ、秋の深まりを感じました。