
笹の葉に似ていますが、葉は幅広で、鮒に見立てたことが名の由来です。葉は幅の広い卵状披針形で、表面は無毛で波打ち、先端は尖り、基部は心形で茎を抱きます。

葉の基部は茎を抱いて葉鞘となり、開出毛(外向きに生える毛)が密集して、ざらついた質感があります。葉身の基部や葉縁にも長毛があり、識別の手がかりとなります。

茎の先から多数の花序を円錐状に出し、淡緑色や紫色を帯びた花穂をつけます。茎は枝分かれして地表を匍匐し、節から根を出して広がり、ときに大きな群落をつくります。

こちらの花穂は紫色で、群生すると草叢一面がくすんだ紫に染まったように見え、緑色の群落とは少し印象が異なります。物悲しげな秋の景色を象徴しているようです。

束になって花穂を出します。小穂は第一包穎に覆われ、内側に膜状の第二包穎に包まれた小花が入っています。通常、小穂には芒がありますが、こちらには見られません。
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