
夏から秋にかけて、陽当たりの良い草地で、茎の先に花穂(=総)を伸ばして群生します。総は柄の短い円錐花序で円柱状に見え、小穂の基部から長い総苞毛を出します。

花穂がふわふわとした円柱状で犬の尾に似ていることから、「いぬころ草」が転じて名付けられました。猫がじゃれて遊ぶことから、「猫じゃらし」の別名もあります。

小穂は第一・第二苞穎に包まれ、第二苞穎は小穂と同長で護穎は見えません。小穂が大きいアキノエノコログサやキンエノコロでは、第二苞穎が短く護穎が見え、識別できます。

葉は線形~披針形で、毛はなく、すっきりと滑らかな印象です。基部は円形でしっかりしており、葉鞘の縁には軟毛があります。鞘口には短い毛状の葉舌が見られます。

本種の花穂は緑色で直立し、キンエノコロは黄金色で短く太い印象です。アキノエノコログサは花穂が大きく垂れ、葉の基部は細く、葉の上面と葉鞘に毛があります。

右側の花穂には、エノコログサなどイネ科植物を宿主とするクモヘリカメムシが二匹張り付いています。ストロー状の口器で花穂から汁を吸って生息しています。
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