
タチツボスミレが咲く小道の傍らに、白花のスミレが咲く一角がありました。初めは「オトメスミレ」かと思いましたが、側弁に毛がなく、地上茎もありませんでした。

無茎種で、やや太い根元から葉と花茎が直接伸びています。花茎には開出毛がまばらに生え、中ほどには苞葉が2枚立っています。後方では、淡紫色を帯びた距が反り返っています。

花弁は白く、上弁2枚は上に反り返り、唇弁には紫条があります。側弁基部は無毛で開いており、内部がよく見えます。側弁に毛があるものはヒゲケマルバスミレと呼ばれます。

雄しべの花糸は短く、黄色い葯が環状に並び、中央から花柱が突き出しています。柱頭は丸く膨らんだカマキリの頭形で、先端が尖って下向きに曲がるため、識別に役立ちます。

葉は円心形で丸みがあり、先端は鈍頭ですが、やや尖ることもあります。この丸い葉形に由来して命名されました。縁には鈍い鋸歯があり、表面には細かい毛が多数生えています。
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